イントロダクション:IT経営

実はかなり低い IT 運用の実態

MZプラットフォームを導入、社内システム構築を開始して(2008年)もう10年が経過した。

工場見学や意見交換会はとても高評価で、「ぜひ導入したい」、「すぐ検討する」と幕を下ろすが、その後実際に導入した会社は1割も無い。経産局や産総研から話を伺うがやはり IT 導入はなかなか進んでいないと聞く。IoT や AI と世間を賑わせているが裏腹に IT 化もまだというのが実態である。

中小機構の方から興味深い資料を頂いたので紹介する。(図1)


平成27年度中小企業の成長と投資行動に関する調査報告書 株式会社帝国データバンクより

60%強の企業が IT 化したいと思っているが実際の導入はない。理由として
・「人材不足」
・「導入効果が不明」
・「導入コスト高」
と続いている。もう一点付け加えると私の経験上、導入が進まない企業は紙ベースでもエクセル管理でも構わないが、社内を運用する為のフローやルールが無い所が非常に多い。物の流れや人の動きをある程度把握しておいて、必要な情報を整理・データ化して分析・活用する。これがIT化の流れである。そもそも管理手法が無い場合はデータ化する元(アイデアや基礎)がないので、立上げを一層難しくしている。「何の為にIT導入するのか?」これが無いと話が始まらないのである。 

旅行の計画を思い出して欲しい、何処に何しに行くかが決まれば、予算は?日程は?と順番に話は進むが、『旅行に行けば良い事があるらしい、だから行きたい』と言われてもやりようがない。あなたが旅行代理店の窓口ならばどう思うだろうか?

さて、本題に戻ろう、「IT導入」は課題の解決手段であって、目的ではない。このサイトではMZを使ったIT化の手順や考え方を紹介する。IT導入に困っている方の一助になれば嬉しく思う。

MZの概要およびメリット

産業技術総合研究所の無償ソフトウェア。
中小企業の支援を目的に製作、200点以上あるコンポーネントというソフトウェアブロックを組合わせてシステム構築が可能。一定のスキルは必要とされるが、ある程度修得すれば、自社でソフト開発が可能になる。また、運用を開始して管理範囲の拡大や縮小、システムを追加して行くなど、自由度が高い。簡素なシステムから開始して、社内で育て上げて行く事が可能である。一般に販売されている業務パッケージソフトウェアは300万円~500万円であり、零細中小企業では投資が難しい。IT ベンダーへ委託して構築出来ないのであれば、「自分達で時間を割いて勉強し低コストで IT 化しよう」というコンセプトのMZは中小企業に向いてる。

視覚的にプログラムが可能、処理の流れは左が起点で右へ移り下方へ処理が実施されて行くという仕組み


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