第4回–4 取得方法

取得方法

メソッドでセットした方法に先に説明した要求事項がある場合の設定方法である。どのコンポーネントでも選択肢は一緒で6種類方法が選べる(図1)、4つ覚えれば良い。例としてテキストフィールドの「テキストを設定する(String)」の場合は何か文字列をセットする必要がある。4パターンのセット方法を解説する。


図1 取得方法一覧

○固定値:
 いつも必ず決まった値を設定したい場合はこれを選ぶ。
 テキストフィールドに「こんにちは」と設定すれば、朝でも夜でも「こんにちは」となる。
 ※例、タイマーのセット時間を毎時間であれば「3,600,000ms」と設定

○メソッド戻り値、メソッド処理結果、イベント内包:
 これら3つの説明は感覚的理解になるので図で説明する。

・メソッド戻り値で取得する場合(図2)
①ボタンを押したら足し算処理をして、②のボタンを押すとテキストフィールドにテキスト設定するとプログラムしている。加算コンポーネントにて、演算を実施した時点で内部的には処理が完了している(この場合、1+1の処理を実行して(メソッド)その答え(2)が内部に保管されている(戻り値))。この処理が完了した「値」を直接指定してテキストフィールドにデータを設定している。直接コンポーネント指定して、値や結果を取得する事が可能なので、処理が終わってさえいれば、繫げる場所が比較的自由。この場合ボタン②から設定しているが、加算処理後のスグ下で設定しても良いし、加算コンポーネントから繫げて処理しても構わない。1番使う頻度が高い取得方法。

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図2 メソッド戻り値による取得

・メソッド処理結果で取得する場合(図3)
今度は②ボタンを使わない。①ボタンを押したら演算処理を実施ですぐテキストフィールドにデータをセットしている。
内部処理で演算をした後に「演算処理(左オペランド+右オペランド)を取得する」という処理を実施している。○○を取得するという処理は元々のjava言語(英語)で言うと「get~」という処理になる。この「取得する(get)」のすぐ後で「メソッド処理結果」でデータの取得が可能になる。この場合コンポーネントの指定は不要で「メソッド/値」に「○○を取得する」を設定すれば良い。

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図3 メソッド処理結果による取得

・イベント内包で取得する場合(図4)
今度は加算コンポーネントに直接テキストフィールドが接続している。内部処理の完了したコンポーネント(この場合、加算コンポーネント)に直接繫げて処理結果データを取得している。イベント内包はこの方法でしか情報を取得出来ない。メソッド戻り値で代用も可能なので出番がやや少ない。

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図4 イベント内包による取得

まとめ


取得方法で頻度が高いのは「メソッド戻り値」で次は「メソッド処理結果」となる。固定値は説明が不要と思うのでこの2点を実践してみて習得して欲しい。