イントロダクション:IT経営

聖徳ゼロテックのMZ活用事例

以前の状況(MZ活用前)
・パッケージシステムで社内運営
 ⇒使っていく内に変更や改善したい所が出てくる
 ⇒変更依頼による更新代金が重くのし掛かり断念
 ⇒渋々使うしかない

(今ではメーカー側(IT ベンダー)とユーザー側の気持ちが良く判るが)
素人ユーザーが IT ベンダーに明確な要件定義(システムの仕様)など出来る訳もなく、
1:何となく発注し(ベンダーも)何となく創らざるを得ない。
2:いざ出来上がって初めて「これは違う」とか「言った」「言わない」のやりとりが始まる。
3:不明瞭なままシステムが納入されたと感じる。
双方にとって損な話と思うが、世間一般的には頻繁に起こっているのではないかと思う。

そんな経緯の中、我々が一番困っていた事は
「会社の収支がよく判らない事」である。
1ヶ月会社を運営してトータル収支は解るものの、製作した金型の中身は赤字か黒字か不明。
⇒どんぶり勘定で見積もって、納品後も内訳も不明とあれば改善のしようが無い。
⇒社のトップとして舵取りが正解か?間違えか?ハッキリしたい。
そこで最初にMZで取り組んだのは「原価管理システムを作ろう!」となった。

業務としては至ってシンプルで

  1. 営業が受注(受注金額を登録)
  2. 設計:購入品・外注品の選定(部品を登録)
  3. 製造:部品加工を実施(作業時間を登録)
  4. 出荷:受注金ー(購入・外注+製造費)=利益算出

といったプログラムを最初に製作、1年ほど掛けて完成、その後2年を掛けて少しずつ管理範囲を広げて製作。
今日に至って網羅している業務は『受注』・『購買』・『在庫』・『ISO』・『勤怠』・『生産』・『人事評価』・『原価』と多岐に亘る。
当初の課題であった商品の収支が見えないというのは無事解決し、今では部品一点の原価、工程別の原価、客先別など見える様になった。
木を見る様にたった1点の見積の成否を反省したり、森を見る様に年度単位で分析して、経営年度方針にまでデータを活用している。
具体的には・商品別の売上ベスト10・ワースト10・1品目あたりの工程別原価構成・売上対比支払い構成・顧客別の売上ベスト10や利益率ベスト10などで、
これらがいつでもワンクリックでリアルタイムに閲覧が可能である。
冒頭にIT導入効果が不明と多くの声があるが、スポーツで云う所のスコアボードの様な物でこれが無いと戦略が練り辛いと思わないだろうか?
試合の序盤か終盤か、点差がどうなっているのか不明であれば監督として指揮は取れないと思う。

 
        売上対比の支払いの比率                 売上ベスト10

                       製品Aの原価構成グラフ

これは実際にあった、製品Aの原価構成。売価6.4円よりタップ工程が上回っている。
この状況が判ってタップ工程の改善に着手、何とか利益追求したという話である。
判断材料があるので社長も工場長も現場も製品Aはタップ工程が改善テーマと言われても理解が簡単。
こういう詳細が不明であれば、別工程の改善に着手したり朝礼で「今日も頑張ろう!」という指示になるのではないだろうか。

IT導入やってみよう

如何でしょうか?ここまでお付き合い頂き、ありがとうございます。
IT化のメリットを感じとってもらえたでしょうか?「よし!やってみよう!」とあれば次週以降もお付き合いを願いたい。
ゴールまで決して平坦では無いが自社情報を把握出来るメリットは非常に大きいのである。
留意点は3つ。

  • 半年~2年程は立上げに時間が掛かる事
  • 専任者を1名選定する事※
  • 何の為にIT化(情報を集めてどうするか?)するか決める事

※2021年追記:ある程度立ち上げるまで特定人物が集中した方が良いという意味合い
       わざわざ専任者を雇用するとか、ずっとMZだけ従事された方が良いという事ではない
       

以上がスタートラインに立つ前に必要な事である。
次回は「第1回:MZプラットフォームによるシステムの簡単な構築方法

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