第16回:MZ プラットフォームによるシステムの簡単な構築方法2(実践)
第1回の実践版
今回はMZの構築方法というより、システム全体の構築方法となる。
MZ自体はほとんど説明したのでもう充分かと・・
1番難しいシステム構築をお伝えする。
IT経営やってみよう!(実践)
セミナーや導入説明で情報交換すると「受注情報」を管理したいとよく聞くのでそのケースで解説する。
1:受注情報を登録
2:登録情報のリスト化
3:出荷時に納品完了
という流れで行ってみよう!
①受注時に管理したい項目を決める
社内管理No.・品名・受注金・客先・納期・自社の担当者・納品完了
②共通情報として何回も使う項目は別途マスターを設ける
・顧客マスター
顧客コード・名前・〒・住所・電話・〆日
・社員マスター
部門・名前・入社・退社
※これは一例、実際は自社に合わせて項目が増えると思う(説明がややこしくなるので、まずはこの程度)
③データベースに列名とデータ型をセット
(.sqlファイル。判らない方は13.5回を参照)
④マスター画面の構築
顧客マスターと社員マスターを製作
(.mzcxファイル。リファレンス判らない方は15回を参照)
⑤登録画面を構築(Insert)
(.mzcxファイル。リファレンス判らない方は15回を参照)
⑥受注情報をリスト化して表示(Select)
⑦出荷情報を更新出来る様にする(Update)
⑧(誤って登録した場合に削除する画面を作るかはお任せ)(Delete)
⑨全てをメイン画面にセットしたら完了
やってはいけない!
★マスターを使わない
受注時の管理項目(社内管理No.・品名・受注金・客先・納期・自社の担当者・納品完了)と仮に設定しているが
客先マスターIDでなく、名前を実際登録したら良いのでは?マスター不要では?と思うかも知れないが、
仮に「A社」と実登録した場合、数年後に社名が変わって「AAA社」となれば、全ての既登録情報を書き換えないといけない
マスター管理なら、1度書き換えれば、全ての情報が更新される。
★登録項目増やし過ぎ
受注情報に自社担当の所属とか役職など追加で入れたいなど、後から要望が出る。(これは必ず出る、なぜか絶対増える)
その時にマスター側になるべく増設する事。
受注テーブルには自社スタッフIDを紐付けているので、そういう情報は連なっている。
★列名は「英語」
コンピュータが英語圏で開発されているのでDBの列名は「英語表記」。
日本語にした場合、互換性や文字化けなど、後から余計な「苦労」が待っている
辛抱して「英語」を使うこと
まとめ
システム全体を上手くまとめるのは大変難しい。
「社としての業務バランス」と「システムを構築出来る」双方のスキルが必要で一言で伝えきれない。
今回はサンプルを乱発している、取得してみて理解を深めて欲しい。
あとがき:スタートアップの方には3か月分くらい短縮できるかも・・。第16回疲れたぁ~