第12回 応用編 別のマスター画面を作ってみよう

5:次は更新と削除を変更する。

①複合コンポーネントの中へ
②テキストフィールドとラベルを1つ追加
③リスト格納変数へ格納されるデータが「staff」と比較し3行から4行へ増えているのでテキストフィールドとラベルを追加
④追加コンポーネントは画面編集で入力画面も増やす(表示も適宜変更)
⑤ファンクションの処理要求イベントでリスト格納変数の「要素を位置指定で取得する」を追加、要素指定位置は「3」
 その下へ先ほど追加したテキストフィールドを繋げて、テキストを設定する。
 一番最後にフレームを移動する
⑥ボタン「更新」から繋がる「文字列格納変数コンポーネント」のSQL文を変更
 「Update staff set `No` = ‘_NO_’,`name` = ‘_NAME_’ Where `ID` = ‘_ID_’」 ⇒
 「Update company set `name` = ‘_NAME_’,`address` = ‘_ADDRESS_’, `Tel` = ‘_TEL_’ Where `ID` = ‘_ID_’」へ変更
⑦文字列格納変数、2回置換を実施している内容も変更する。
 「_NO_」⇒「_NAME_」
 「_NAME_」」⇒「_ADDRESS_」へ変更。
 ここも置換作業が「文字列格納変数」が一つ不足の為、「Tel」の分を追加し、該当するテキストフィールドを指定する。 
⑧(これはやった方が親切)コンポーネント追加⇒画面構成部品⇒ダイアログ⇒メッセージダイアログを追加する。ボタンから繋がるアクションイベントの一番最後、データベースアクセス(データベースとの接続を切断する)の下へ追加。設定は以下の通り
メソッド:メッセージダイアログを表示する(Component,String,String)
 0:取得方法:固定値
 1:取得方法:固定値 メソッド/値:完了しました
 2:取得方法:固定値
するとイベントが終了した後に「完了しました」とメッセージが出るので処理が終わった事がユーザに伝わる。

更新部部分の変更は完了

・・・続いて削除変更・・・

①ボタン「削除」から繋がる「複合コンポーネント内の文字列格納変数コンポーネント」SQL文を変更
  「Delete from staff Where ID = ‘_ID_’」 ⇒「Delete from company Where ID = ‘_ID_’」
②更新同様メッセージダイアログを追加すれば親切

3:動作チェック。実行ボタンを押しSelect・Insert・Update・Deleteが各々正常に動く事が確認出来ただろうか?ここまでを理解出来ていればデータベースの情報を後で付け足した際も対応が出来る事となる。まずは今回作成したプログラムは保存して「company.mzax」の実行ファイルとして認識出来る様にして欲しい。前回の「staff」でも「company」でも構わないがデータベース上の項目を自分で増やしてみて、もっともっとシステムらしくして欲しい。仮に「staff」マスターでも管理項目が「番号」と「名前」だけでは実戦では使えない。他に入社日や退社日、所属、役職などあるだろう。各々自社に合った形で構築して欲しい。

レッスンファイルのダウンロード

社内で運用が始まればデータベースの管理項目を増やしてシステムが改造される事は、高頻度で発生する。
改変しやすくMZを構築する必要がある為、今回の「staff.mzax」を改造して、「company.mzax」を新作したやり方は必須のスキル。
IT化の立上げ時は社内にフィットした運用が手探りで始まる為、取りあえずスタートするので運用してみたら管理項目が足りなかったり、欲張り過ぎて、不要なものまで構築したりする事がある。
紆余曲折を繰り返し、改変を繰り返す事となるがDB項目変更とMZプログラムの組み替える事は避ける事が出来ない。
IT経営という観点からすると、そうやって社内に必要なシステムが出来上がって来る為、非常に大切なプロセスなので決して無駄にはならない

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