第1回:MZ プラットフォームによるシステムの簡単な構築方法
実践的考え方
それでは「タイムカード」を例にやってみよう。
仮に昔ながらの紙で入退時「ガチャ」っと刻印する管理運用をシステム化するというケースで説明。
勤怠を管理する人は20名スタッフが居れば1ヶ月(20日稼働であれば)20×20で400行の情報を処理しないといけない。
日々の勤務時間計算から
・Aさんがいつ早退した
・B君がいつ遅刻した
・Cさんはいつ有休だった・・
など月末には集計作業に追われる。
これに1日程度は手を取られているのでは無いだろうか?「実に面倒だ!」と思っている方がいれば参考にして頂きたい。
「システム化しよう」というきっかけは「面倒だ」という観点が一番良い。
そして運用開始から現場で活用され続けるポイントでもある。
そこでタイムカードシステムをフロー図で検討すると図2の通り。非常にシンプルである
※図2.タイムカードシステムのフローチャート※
これらの管理項目をどうやって入力させるか考える必要があるが聖徳ゼロテックではMZで画面を作成(図3)。
そしてタッチパネルのPC(図4)を準備して出社、退社時に自分の名前をタッチしてもらって管理をしている。
すると毎日管理項目に沿ったデータが蓄積される(図5)。
月の締日にはデータを整理して勤怠を管理したら良いだけとなり、集計も5分程度で完了する。
※図3.タイムカードシステムの画面※ ※図4.タッチパネルのイメージ※
※図5.蓄積データの例※
まとめ:細かい説明はカットしているが基本的な流れは
①何をするか決める(面倒と感じる作業がキーポイント)
②どのデータを管理するか決める(業務フローを考える)
③システム構築~運用方法を考える
④取得データの活用
となる。本連載ではどうやって③を実践するかを伝える回が多いが、それは明確なゴールが決まっていればの大前提がある。今回のゴール設定が一番大事である。実施前によく検討して欲しい。
次回は「システム環境を整えよう」
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